文鳥の体重が増えない時に飼い主ができることと必要な栄養素
2019/04/09
文鳥は元々小さな鳥ですが、あまりに成長が遅いと心配になりますよね。エサをあまり食べずに体重が増えない文鳥に、飼い主として何か対処できることがあるのでしょうか?
そこで、体重が増えない文鳥に飼い主ができることや、必要な栄養素についてご紹介します。
また、平均の体重や体重の測り方もご紹介していきます。
ぜひ参考にしてくださいね。
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文鳥の体重の平均は
文鳥はとても小さい鳥ですが、個体によって体格も様々です。大きめのコもいれば、小さい体のコもいて、体重にも差があります。特に文鳥は鳥の中でも体重の幅が広いと言われています。
文鳥の体重はとても幅が広く、22~35グラムです。平均値は25~28グラムといったところですが、体格によっても違ってきますので目安程度と思ってください。文鳥の体格は骨格などをみて適切な体重や健康状態を判断します。
また、換羽の状態でも体重が変わってくる場合もあります。
文鳥の体重を計るときは、キッチンスケールを用意いてください。0.1g単位で計ることができるタイプがおすすめです。
文鳥がキッチンスケールの上に乗ってくれると体重を計るのは簡単ですが、なかなかそうはいきません。見慣れないキッチンスケールは怖くて警戒する場合が多いでしょう。
プラスチック製の虫用のケースや小さめのキャリーケースがあると便利です。キッチンスケールの上にケースを置いて0gにセットしたら、中に文鳥を入れると体重がわかります。ケースがない場合は、フタがあるガラス製の容器でも使うことができます。フタはきっちり閉めなくても、文鳥が逃げない程度に容器の上に置くだけで十分です。
文鳥の体重が増えない原因にストレスの場合もある
文鳥の体重がなかなか増えないことで悩んでいるのなら、動物病院で健康診断を受けてみると良いでしょう。
もともと小さめの文鳥なのかもしれません。獣医は骨格などを見て、体重が適切であるかどうか判断してくれます。病気が原因なら、その病気を見つけることができます。
文鳥の体重が減ってしまい、その後なかなか増えない場合は、エサをちゃんと食べているかどうかを見てください。
食欲がなくなり食べる量が減っているのなら、もちろん体重も減ってしまいます。その場合は食欲が落ちている原因を考えて、対処が必要です。
文鳥の食欲不振には病気の他にストレスや換羽が考えられます。換羽期で食欲が減っている場合は、換羽が終わったら元に戻りますで様子をみてください。
ストレスが原因かどうかはわかりにくいと思います。文鳥の様子や飼育環境を改めて見てみて、対処することが大切です。
換羽でもストレスでもない場合は病気が考えられますので、動物病院で診てもらってください。食欲の他に糞の状態も見て、いつもと違う糞をしているのなら病気の可能性があります。また、嘔吐をしていたり寒がっている場合はすぐに病院で診てもらってください。ストレスが原因の場合も獣医に相談することをおすすめします。
体重が増えない文鳥への対処法
文鳥に病気などの問題がなく、体重が減りすぎている場合は、元の体重に戻してあげることが必要です。文鳥は個体によって体重に差がありますが、20gをきっている場合は痩せすぎの傾向があります。痩せ過ぎていると体力がなかったり、ちょっとしたことで体調を崩してしまい、更に食欲を落としてしまうと危険な状態になってしまいます。
まずは1日に食べる量を計り、食欲をチェックします。エサを与える時にエサの量を計り、食べた後に殻だけを吹き飛ばしてから計るとどれくらい食べたかがわかります。毎日の量を記録しておくと、1日にどれくらいの量を食べているのかと、食欲がある日とない日をチェックすることができます。
食欲を戻すためには、飼育環境を見直してみてください。ケージの置き場所を変えて環境が変わったり、外が騒々しく落ち着けないといったことがストレスになってしまうこともあります。他のペットを増やしたり、飼い主がかまってくれないということもストレスの要因になります。
食欲が減っている時は、文鳥が好きなものを多めに与えてあげてください。これ以上体重が落ちてしまわないようにすることが重要です。
文鳥が食べられるもので、普段はあまり与えたことがないものを用意してみても良いでしょう。珍しさから食べるかもしれません。
体重が増えない時に見直したい文鳥に必要な栄養素
文鳥に必要な栄養素をおさえ、エサを見直すことも大切です。
文鳥に必要な主な栄養素は、タンパク質、炭水化物、脂肪、カルシウムです。
タンパク質は文鳥の体を作るのに重要な栄養素です。ヒナや換羽のときはいつもより多めに与えるようにしてください。タンパク質が不足すると内蔵に障害が出たり、羽の色艶が悪くなることもあります。文鳥は雑食性なので、種子の他にゆで卵などの動物性タンパク質を与えるのも良いでしょう。
炭水化物はエネルギーとなる大切な栄養素です。文鳥が元気で活発に行動するために欠かせないものです。
脂肪もまた炭水化物と同じく大切なエネルギー源です。不飽和脂肪酸は細胞の発育、羽や皮膚を作るのに欠かせない栄養素です。
カルシウムもまた大切な栄養素のひとつで、不足すると脚が曲がってしまうクル病にかかってしまうことがあります。メスの文鳥なら産卵のときに大量に使いますので不足しがちになってしまいます。普段から積極的に与えるようにしてください。
文鳥にはさまざまなビタミンも必要
文鳥に必要な栄養素はタンパク質や炭水化物などの他に、ビタミンもとても重要です。病院へかかった時に薬を処方されるとビタミン剤も一緒に渡された経験がある人も多いのではないでしょうか。ビタミンも文鳥の健康に大きな役割を果たしています。
ビタミンAは皮膚や視力に重要な役割をしていて、文鳥の発育にも欠かすことができない栄養素です。不足すると免疫力が低下してしまいますので、健康な時でも欠かさずに与えるようにしてください。
ビタミンEには老化防止の働きがあり、不足すると神経障害を起こす可能性もあります。文鳥が疲れやすく眠っていることが多いときはヨウ素不足も考えられます。ヨウ素は甲状腺の働きに重要で、不足すると皮膚の乾燥や羽毛異常を起こすこともあります。
骨を作るために必要なのがビタミンD3です、不足するとくちばしや爪、脚が変形することがありますので、カルシウムだけでなくビタミンD3も与えるようにします。
ビタミンB12は炭水化物や脂肪の代謝を促す働きがあり、つねに補給が必要なビタミンになります。
通常のエサだけではビタミンがきちんと摂れているのが不安にもなりますよね。心配な場合は鳥用のサプリメントで補ってあげたり、獣医に相談してみると良いでしょう。
体重を増やしたい時には栄養バランスに注意し、栄養価の高いエサを与えるなどして、文鳥が食べてくれる工夫もしてみてください。