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サテン生地の特徴とは?サテンの素材を扱うときのポイント

      2019/03/17

サテン生地の特徴とは?サテンの素材を扱うときのポイント

サテン生地にはどのような特徴があるのでしょうか?ツルツルしていて光沢があり、肌触りが良いというイメージのサテン生地ですが、なんとなく扱いにくいイメージがありますよね。

しかし、子供の発表会などでサテン生地で衣装を作るときにはそうも言ってはいられません。サテン生地で何かを作るときにはこのようなことに気をつけましょう。

サテン生地の特徴を紹介します。

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サテンの生地にはどんな特徴があるのでしょうか?サテンについて

サテンは繻子や朱子とも言われる光沢がある滑らかな質感の生地です。

サテンは生地名ではなく、生地の織り方の事を指しています

シルク、ポリエステル、綿、ナイロンなどの原料によって様々なサテンがあります。

高級なサテンならシルク、子供の発表会などに使うならポリエステルサテンが一般的というイメージがあると思いますが、サテン生地の種類を大きく分けるならシルクサテンと綿サテンに分けられます。

サテンは美しい光沢がある生地なのでスカーフやドレスの生地として使われているイメージが強いと思いますが、滑りの良い滑らかさも特徴のひとつなので、ジャケットの裏地などにも使われます。

サテンは繊細な生地のため、とても摩擦に弱い性質があります

原材料によって強度は多少異なりますが、他の織物に比べても繊細な生地のため、取り扱いには注意が必要です。また、水に濡れるとシミになりやすいデメリットもあります。

サテン生地のそれぞれの特徴

サテン生地にもシルク、ポリエステル、綿、ナイロンなどの原料によって様々なサテンがあることはご説明しましたが、使っている原料によって同じサテンでも質感などに違いがあります。

シルクサテン

シルクはもともと上品な光沢のある繊維なので、シルクサテンは上品な光沢感、手触りの滑らかさ、風合い、繊細さが際立ちます。もともとサテンはシルクで作られていましたが、綿や合成繊維でも作られるようになりました。

ポリエステルサテン

シルクサテンに比べると光沢感が強い物が多いですが、高級感や上品さは劣ります。しかし、シルクサテンに比べると比較的安価で購入することが出来ます。ポリエステルサテンは、本当に安価な物からウエディングドレスなどに使えるグレードの物までピンキリです。

綿サテン

シルクやポリエステルサテンに比べると比較的光沢感や滑らかさは控えめですが、多くの洋服に取り入れられやすく、サテンの中では比較的丈夫で扱いやすいのが特徴です。とはいえ、他の綿織物と比べると繊細です。

サテン生地は、使っている糸が太いと生地自体に厚みが出ます

サテン生地を使った服を作るときは扱いやすくなりますが、生地の厚みで柔らかな風合いが出にくい事もあります。特に安価なポリエステルサテンだと張りもあって、縫いやすさはあるでしょう。

原料100%のサテンばかりではなく、綿とポリエステル、ポリエステルとレーヨンなど様々な組み合わせのサテンがあります。シルク100%のサテンを使った洋服やファッション小物は高価ですが、シルクに綿やポリエステルが混ざった生地だとシルクにしては安価な物も多いです。

子供のお遊戯会などの衣装で、良く動く場合はポリウレタンが含まれたサテンを選ぶと伸縮性もあるので、着心地が良くなるでしょう。

サテンの生地を扱うときにココに気をつけましょう

サテン生地は擦れに弱い繊細な生地です。また、サテン生地は縫い目がつりやすく、表面が滑らかで光沢があるため、縫っているときにつれが起こると目立ちます。

生地に針を刺したときにつれが起こりやすいので、縫い針は出来るだけ細い物を使用しましょう。使う糸も細い番手のものを選んでください。

色々な設定が出来るタイプのミシンなら、送り歯や押さえを薄地用に設定したり弱くして、上糸の糸調子なども弱めに設定し、試し縫いで確認してから縫うのがお勧めです。

縫う時はしっかりと生地を手で押さえて生地を張った状態でミシン掛けします

それでも、つってしまったりよれてしまう場合は、生地の下に薄めの紙を敷いて、紙ごとミシン掛けしてみてください。紙は両側から引っ張れば縫い目がミシン目になって簡単に取ることが出来ます。

買ってきたサテン生地は歪みが生じていることが多いです

糸から生地を作るときは、縦糸と横糸が綺麗に織られていくのが普通ですが、織られている間や店頭に並ぶまでに歪んでしまいます。出来れば、購入するときに生地表面をチェックして地の目の歪みが少ない生地を選ぶようにしましょう。

服を作るときは、生地の歪みを直す工程を入れたり、縦糸か横糸の地の目に合わせて型紙を合わせなければ、縫っているときや出来上がってからどんどんゆがんでいってしまいます。生地の上に適当に型紙を乗せて裁断すると、地の目が歪んでしまうので地の目に合わせて型紙を置いて裁断しましょう。

地の目の通し方は、生地の端に切り込みを入れて切り込みを両手で持って割いていくか、繊維の一本を引き抜くようにしてガイドラインを引いてハサミでガイドライン上を切っていく方法などがあります。慣れればシャープペンで1本の繊維に沿って線を引いていくことも可能です。

他には、生地は「わ」にして裁断しない方がお勧めです。サテンはあまり張りのない柔らかい生地が多いので、「わ」にしてしまうと、下にした生地に歪みが出ていても気付かないことも多く、地の目を通したつもりでも歪んでしまいやすいです。

サテンの生地の特徴からわかるおすすめな季節

サテン生地は光沢があって滑らかなところが特徴です。その特徴からドレスや衣装などに使われることが多いですが、洋服や寝具などにも良く使われています。ドレスや衣装には季節はあまり関係ありませんが、洋服や寝具となると季節も意識した方が良いでしょう。

洋服だと、ブラウスやワンピース、スカートにサテンが使われることが多く、綿サテンだとシャツやズボンにも良く使われています。光沢があって柔らかな風合いの生地のため、春~夏が適しているでしょう。

寝具のサテンには綿サテンが使われていることが多く、滑らかな生地は肌触りや滑りがよく、一年を通して使用することが出来ます。

また、サテンは滑りが良く触れるとひんやりとした感覚を感じられるため、暖かい季節のパジャマにもお勧めです。ただし、サテン生地は吸水性があまり良くないため、真夏と冬以外の季節に向いています。

サテン生地を洗濯するときに注意する事

サテン生地を洗濯したい場合には、原料や洗濯表示を確認してください。シルクの場合はクリーニングに出した方が無難です。洗濯表示を確認して、自宅で洗える場合は、手洗いをしましょう。

使う洗剤は、おしゃれ着用洗剤です。洗剤を適量入れた水の中に、軽く畳んだ状態で沈めて、押し洗いで優しく洗います。サテン生地は繊細な素材のため、摩擦に弱いのが特徴です。揉み洗いをして擦ったりしないようにしましょう。

洗濯機で洗える場合は、おしゃれ着洗いや手洗いコースなどを選んでください。裏返しにして軽く畳んだ状態で洗濯ネットに入れ、出来れば他の洗濯物とは一緒にしないで洗いましょう。他の洗濯物と一緒に洗うと、洗濯中に擦れてしまうので、摩擦でサテン生地の表面が毛羽立って傷んでしまうことがあります。

脱水をしすぎるとシワの原因になるので脱水時間は短めにし、シワを伸ばして形を整えて乾かしましょう。シワになってしまった時はアイロンがけをしますが、アイロンの温度は低めにして当て布をしてアイロンがけします。

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