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ピアノの鍵盤に幅の違いはあるの?ピアノの鍵盤について

      2019/04/09

ピアノの鍵盤に幅の違いはあるの?ピアノの鍵盤について

ピアノの鍵盤幅はどのくらいなのでしょうか?ピアノを習っている、習わせている人であれば1オクターブは届いてほしいと思ってしまいますよね。

しかし、成長途中の子どもであればその1オクターブはとても大きな壁と言えるでしょう。また手が小さい人も、どうにか届くように無理をしてしまうこともあるのではないでしょうか?

ピアノの鍵盤幅や1オクターブの壁練習方法を紹介します。

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ピアノの鍵盤の幅とは

子供に習得してほしい習いごとの上位にくるのが「ピアノ」です。
指を動かしながら音楽を感じるという行動が、脳に良い刺激を与えると言われており、幼少期から習っているお子さんも少なくありません。
今回は、そんなピアノの不思議について詳しくお答えしていきたいと思います。

ピアノの鍵盤の数や幅。

アップライトピアノ(縦型のピアノ)グランドピアノ(横型の奥に長いピアノ)がピアノと言われる鍵盤楽器の名称です。
基本的にはどのピアノも鍵盤の数は一律88鍵あります。
これは、世界的にみてもどのメーカーも取り入れてる鍵盤数です。

ただし、一つ一つの鍵盤の幅には若干の違いが生じます。
それは製造メーカーによって異なっていると言われています。
確認しました結果、標準値は白鍵23mm×150mm・黒鍵が11mm×95mmと提示されています。

ですので、これを基準に考えた時に各メーカーのピアノの鍵盤幅を考え広ければ1オクターブ上が遠く幅が狭ければ1オクターブの幅が近いため、より楽に手を広げることができるというわけなのです。

ピアノの鍵盤の幅は今と昔では違う

そもそもピアノという鍵盤楽器の歴史はそう古くはありません。
ピアノの正式名称も国によって言われ方が違っていたり、正式にはわからない点も多くありますがおよそ300年ほど前から始まっていると言われています。
ただし、300年前から今のピアノのような音色だったかというと、そうではありません。
現代のピアノのような芸術的な音を出すようになるまでにも様々な歴史が存在しているのです。

18世紀や19世紀の有名な作曲家たちが弾いていたピアノというのは、現代のピアノと少し異なった「細幅ピアノ」と言われています。

これは、字の通りで鍵盤一つ一つの幅が短く演奏を奏でる上で、1オクターブまで楽に届くことから現代のピアノより更に弾きやすい楽器だったと言えるのではないでしょうか?この細幅ピアノが現代のピアノの幅に変化したのは、19世紀後期と言われています。
当時ヴィルトゥオーソと呼ばれていた、演奏技巧や能力にたけていた達人級の人たちの要望で、手の大きい人にも弾きやすい現代式のピアノが作り出されたと言われています。

そう考えると、 ベートーヴェンやモーツァルトなどが弾いていた細幅ピアノが現代社会にも残っていれば、手が小さい人でも安易にオクターブを弾くことができるため今以上にピアノの人気は爆発的なものになっていたかもしれませんね。

ピアノは鍵盤の幅で音色は変わる?音や性能について

では、この細幅ピアノと現代のピアノでは音色や性能に違いはあるのでしょうか?

世界的な有名ピアニストから見てみれば、音色が違うなんて思うこともあるでしょうが、基本的には音色も性能も全く違いは見られないと言われています。
わたし個人的な意見を言うならば、より万人受けするよう細幅ピアノも主流化してしまえばいいのに…と思います。
そうなれば、手の小さい女性や子供もよりピアノに多く触れることができますよね?
現代社会は様々な歴史を取り入れながら、よりよいものを造る技術が発達しているので、そうなる日が近いかもしれませんね。

「ピアノ」と一般的に言われている鍵盤楽器の中には「電子ピアノ」と呼ばれているものも存在します。
人によってはピアノの分類の中には入らないという意見もありますが、社会全体を見た時に、電気のコンセントを接続するだけで鍵盤を叩くと音が出る、いわゆるキーボードの大きいピアノバージョンといったところでしょうか。
電子ピアノは、アップライトピアノやグランドピアノ(ここからは高価なピアノと略します)に比べて、コスト面も10分の1で収まるタイプがたくさん出回っているので、ピアノを始めたばかりの子供がいる家庭などでも多く使用されています。
また、音色に関してはグランドピアノに似せた音を奏でたり、コンサートホールで弾いているような臨場感たっぷりの音色を奏でたり、ボタン一つで様々な音に変化させるので、耳にとっても勉強になるでしょう。
ですので、音や性能に関しては1つの弦を叩く事でしか音を出せない高価なピアノに比べると優れている面もあると思います。
ただし、様々な音がでる一方で、電子ピアノは本体に設置されているスピーカーから電気が流れることでしか音を出すことができないので、弦を弾いて音を奏でる高価なピアノと比べてみると、比にならないほど音の質は落ちるとも言えるのです。
また、黒鍵と白鍵の一つ一つの幅にも違いがあります。
高価なピアノは鍵盤を叩くことで弦を弾き音を奏でる面や素材が木材や象牙を使用されているため指でピアノを押す時には重たさを感じます。
それに対し電子ピアノの鍵盤はプラスチックで作られているものが多く、タッチは軽いものが一般的です。
鍵盤の長さや幅も違いはあります。
種類にもよりますが、一般的な電子ピアノは高価なピアノに比べ鍵盤1つ1つの幅と長さが短いところも特徴とも言えるでしょう。

そういうところを考えると、将来を見据えてピアノを本格的に続けていきたい人には電子ピアノは進められない存在で、必ず高価なピアノが必要になってくるのです。

ピアノの鍵盤幅に慣れるための方法をご紹介

では、現代の幅の広い一般的な高価なピアノを弾いている時に、なかなか楽譜に書いている指順番通りに指を広げられない、とどかないなんて場合はどうすれば良いのでしょうか?
オススメな指のストレッチ方法がありますので、ここからご紹介致します。

指ストレッチ方法

  1. 両手を胸のあたりに持ってきて手首より先をぶらぶらに力を抜きます。(見た目は、幽霊の「うらめしや~」がイメージです)
  2. 鍵盤に手を置いて左右の手それぞれ親指と小指を広げます。
    (親指から小指までを直線一直線にすることが目標です。)
  3. ゆっくり伸ばしていき、精一杯伸ばしきれたら5秒ほどキープして下さい。
  4. 「1、2、3」を同じ要領で親指から薬指まで、親指から中指まで、とそれぞれストレッチをして下さい。
  5. 全ての指のストレッチを終えたら、また親指と小指を一直線上になるまでゆっくり伸ばします。(この時人差し指は小指の方向へと近づけるのがポイントです。)

あとは、いつも通りの練習を開始します。
ここで気をつける事は、腱鞘炎です。
無理なストレッチを続けていくと腱鞘炎になる恐れがあるため、ゆっくり焦らず少しずつ取り入れて行って下さいね。

ピアノの鍵盤幅が広すぎる…子供の場合は

上記のようにストレッチを毎日続けていたからといって必ずしも手の小さい人は大きくなるとは限りません。
例えば子供が良い例です。
小さい子供がいくら毎日ストレッチを取り入れたからといって、大人の手のように大きくなることはないですよね。
という事で、子供の手のようにもともと手が小さい人は必ずいますので、そういう人でも上手に難曲を弾きこなせる方法をお伝えしたいと思います。

右手と左手を上手に使い分ける方法。

本来は、楽譜に記載されている指番号を用いて練習するのが主流ではありますが、なかなか上手に弾けない事もあります。
そこで取り入れられる方法といえば、「右手が駄目なら左手で!」「左手が駄目なら右手で!」です。
両親指は、ピアノを弾く上で1番近い存在になることが多いので、右手だけでまかないきれない部分は左手も上手に使って演奏してみましょう。

アルペジオ奏法の練習。

アルペジオ奏法とは、分散和音を弾く奏法の事を言います。
このアルペジオ奏法を練習し、多く技術を取得することで親指から遠く離れている鍵盤への移動を簡単にこなすことができるようになるのです。

今回は、ピアノの鍵盤の幅に関して弾き方や練習方法についてもお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
音楽とは芸術ですので、ある程度の模範はあっても正解はありません。
自分なりに研究し試行錯誤しながら、自分にしか奏でることのできない音色を是非響かせて下さいね。

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