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消防点検はマンションで無視してはいけない!理由やリスクと責任

      2019/04/09

消防点検はマンションで無視してはいけない!理由やリスクと責任

消防点検はマンションにおいて無視してはいけない決まりがあります。これは、マンションの管理者に実施の義務があることはもちろん、入居者も協力する必要があります。仕事が忙しいと時間を作る余裕がなくつい無視してしまいたくなるかもしれません。しかし、万が一のときには入居者の責任にもなってしまう可能性もあるのです。

そこで、消防点検をマンションで無視してはいけない理由やリスクと責任について、無視できない理由と必要性、無視による罰則や消防点検が必要な物件、入居者の責任になる場合やリスクを伴わないための適切な点検と報告などお伝えしていきましょう。

これを読めば、消防点検の大切さがわかり、無視をしてはいけないことがわかるでしょう。ぜひしっかりとマンションの点検実施に協力をしましょう。

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消防点検がマンションで無視できない理由

玄関の郵便受けに定期的に入っている「消防設備点検のお知らせ」について、気にはなっているもののなかなかタイミングが合わずに、そのまま何回も無視したままにしているという方も少なくないかと思います。平日の昼間にわざわざ仕事を休んだり、週末の貴重な休みに消防点検のために自宅にいなければいけないということを考えると、ついつい優先順位は低くなってしまうものですよね。

ですが消防点検とは、火災などの万が一に備えて、それらの設備が正常に作動するかどうかを確認するための、重要な作業となるのは言うまでもありません。たとえ消防設備は備わっていたとしても、実際に使えない状態であれば、甚大な被害をもたらす可能性が高くなってしまうのです。

このような事態を防ぐためにも、マンションなどでも定期的に消防設備の点検が義務付けられているのです。あなたが消防点検を無視することによって、その他のマンション住民にも多大な迷惑をかけてしまう可能性があるということを覚えておきましょう。

マンションが消防点検を無視すると罰則が科せられる

マンションの消防点検を無視し続けると、火災時の被害が拡大する危険性が高まるだけでなく、法律によって罰せられる恐れがあります。

消防点検については、消防法によって定期的に点検を行う義務が定められており、これを怠ることにより、最大では300万円以下の罰金及び3年以下の懲役が科せられる場合があります。

また、消防点検を無視することによって消防設備の不具合を放置し、そのことによって火災で死傷者が出てしまった場合には、1億円の罰金にまで及ぶ可能性があります。

今までは、消防点検を無視した程度でこのような罰則があるということはご存知なかったかもしれませんが、どのような事情があれど、やはり消防点検を受けずに放置することは、あまりにもリスクが高すぎると言えるでしょう。現在お住まいのマンションで、まだ一度も消防点検を受けたことがないという方は、次回の点検時はできるだけ自宅にいるようにしましょう。

マンションは消防点検が無視できない必要な物件です

消防法ではマンションに限らず、その他のどの物件に関しても、定期的に消防点検を受けなければならないと定められています。

実際にはすべての部件に関して、業者が点検項目に沿って消防点検を行い、近隣の消防署に対して定期的に消防点検を行った旨と、点検結果を報告するという義務が課せられています。

各物件ごとに、点検箇所と消防点検を実施する間隔は違ってくるのですが、毎年定期的に点検しなければならない項目として定められているのは、機器点検と総合点検です。

機器点検とは、文字通り消化器やスプリンクラー、避難ベルなどの消防機器の設置や損傷の有無の確認作業をメインとして、半年に1回行われる点検のことを指します。

これに対して総合点検とは、消防設備全般に渡って詳細に動作確認を行う点検のことをであり、1年に1回必ず行うようにと定められています。

このように、消防点検はマンション入居者にとっても非常に重要なものであるため、気軽に無視するのはやはり避けた方が良いでしょう。

消防点検を無視すると入居者の責任になる場合もある

万が一、消防点検を無視した状態で起こってしまった火災において、自分の部屋の消防設備の不具合が原因で被害が拡大してしまった場合は、当然それは入居者の責任となります。

それを防ぐためにも、マンションの管理会社からは、毎回消防点検のお知らせが周知されるのはもちろん、点検時に不在だった世帯を対象に、後日あらためて点検日を設ける旨も明記されている場合があります。管理会社に連絡を入れれば、別の日に点検を行ってもらえる場合もあるということなのですが、にも関わらず、それすらも無視して連絡を入れない人も少なくないようです。

マンションの管理会社としては、消防法で消防点検の実施が定められている以上は、全ての入居者に定期的に消防点検を受けてもらう必要があるのですが、再三のお知らせも無視して何の連絡もしてこないような非協力的な入居者に、手を焼いているケースが少なくないのだとか。

マンションの消防点検は管理者の義務と入居者の協力が大事

過去には、消防点検及び消防署への適切な報告が長年に渡ってなされていない状態で発生したビル火災によって、数多くの尊い命が失われるという、大きな被害へと発展したケースがありました。ビルの非常階段につながる通路が塞がれていたり、火災報知器のスイッチを意図的に入れていなかったことなどから、ビルの所有者の責任が大きく問われたこのニュースは、当時大きな話題となりました。

これは、マンションの消防点検を受けていない人にとっても、他人事ではありません。いつどんな瞬間に自分が当事者になるかもわかりませんので、やはり日頃から定期的に消防点検を受けておき、まさかの事態に備えておくことが、自分の身を、そして周りの人達を守るためには、非常に重要なことだと言えるのではないでしょうか?

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