レッドビーシュリンプの水換えは必要?気になる頻度と方法
2019/04/09
レッドビーシュリンプを飼育している方は水換えの頻度はどのくらいなのでしょうか?
水質の変化に弱いと言われるレッドビーシュリンプを、これから飼育しようとしている方には気になる点です。
水換えについては、飼育者によって意見が分かれるところです。少ない水をこまめに水換えをする方、基本水足しで飼育しているという方もいらっしゃいます。
しかしどちらの場合も、レッドビーシュリンプや水質に問題がある場合は水換えが必要だと考えています。しっかりと水槽の中の状態を見極めて、水換えを行うかどうか判断をしてください。
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レッドビーシュリンプの水換え頻度は?少ない水をこまめに水換え
赤と白のしましまが特徴的なレッドビーシュリンプ。
赤い縞模様が蜂に似ていることから付けられた名前だそうですが、蜂と呼ぶにはあまりに愛らしい生き物です。
小さめの水槽で飼育できることもあって人気がありますよね。
レッドビーシュリンプを飼育していると、水換えは必ず必要になります。
金魚などの飼育経験はあっても、レッドビーシュリンプは初めてという方は、水換え頻度に迷うのではないでしょうか?
金魚などの熱帯魚では1週間に飼育水1/3~1/4程度の水換えを目安に行なう人が多いですよね。
しかし、レッドビーシュリンプの場合には調べてみるといろいろな方法が見つかります。
私がベストだと考える水換え頻度は、毎日です。
なぜなら、レッドビーシュリンプは熱帯魚よりも水質の変化に敏感な生き物だからです。
ですから、一度に交換する水の量は出来るだけ少ない方が良いと考えます。
入れ替える水の量を少なくすると、必然的に回数も増えるので、毎日がベストと結論づけました。
毎日水換えを行なうなら、飼育水の1/10程度で十分でしょう。
毎日は難しい方でも、2~3日に1度は必要になるのではないでしょうか。
それ以上の間隔で行なうと、交換する水の量を増やさなくてはいけなくなります。
レッドビーシュリンプ出来るだけ負担をかけない方法を選ぶなら、毎日少しずつの水換えがベストだと思います。
水換えの頻度はレッドビーシュリンプや水槽の様子次第
レッドビーシュリンプの水換え頻度については飼育方法によって異なります。
毎日少量の水換えがベストとご紹介しましたが、基本は水足しだけという飼育方法もあります。
面倒くさがりな方なら、気になる飼育方法ですよね。
水足しだけを基本スタイルとする飼育方法では、脱窒還元バクテリアによる嫌気濾過を取り入れている水槽で行われます。
レッドビーシュリンプの糞や食べ残した餌などを、硝化バクテリア(いわゆる濾過バクテリア)の力で硝酸塩に変えます。
この硝酸塩を減らす為に一般的には水換えを行なうのですが、硝酸塩を窒素に変えて空気中に戻すバクテリアがいるのです。
それが脱窒還元バクテリアです。
硝化バクテリアによる働きと、脱窒還元バクテリアによる働きで、有機物が窒素になり空気中に還元されるので、水換えの必要はなく、足し水だけでOKという飼育方法です。
しかし、この方法でも硝酸塩が貯まれば、水換えが必要になります。
一度の水換えでは硝酸塩が薄まるわけではありませんが、水換えによってバクテリアが活性化して濾過サイクルがスムーズになる効果が期待できます。
水換えを行なうタイミングを知るためには、レッドビーシュリンプの様子を普段から観察していることが重要です。
レッドビーシュリンプは雑菌に敏感なので、いつもの活発さが見られないなら注意が必要です。
また、ストレスを感じると体の発色も悪くなりますから、こまめに観察するようにしましょう。
レッドビーシュリンプの水換えは頻度よりも替え方が重要
レッドビーシュリンプは、水質の変化に敏感なので水換えの頻度が気になりますが、実は替え方の方が重要です。
特に、替える水の量が多い時には、重要度が増すでしょう。
水換えの後、レッドビーシュリンプが弱る時には、替え方を見直しましょう。
一気に水を注ぐとレッドビーシュリンプにとってストレスとなるのはわかると思いますが、中には出来るだけストレスを与えないようにと、チューブでゆっくりと注いでいるけど、元気がなくなると言う方もいるでしょう。
もしその方法でも弱ってしまうなら、新しい飼育水が既存の飼育水と混ざる前にレッドビーシュリンプが接触しているのかもしれません。
性質の違う水は、意外と混ざらずに細い流れとなっていることが多いです。
海水浴などで河口付近に行くと、川の流れがあるところは真水でその周りは海水ですよね。
水槽内でも同じ様なことが起こります。
チューブを使って飼育水を注ぐ時にはエアポンプ付近などに当てるようにすると、良いでしょう。
また、チューブは使わずに、新しい飼育水と既存の飼育水を容器で混ぜ合わせてから少しずつ注ぐという方法もおすすめです。
水換えと同時に行うべき?レッドビーシュリンプの底砂の掃除
レッドビーシュリンプの飼育をしていると、底砂材の汚れなども気になりますよね。
底砂の中には、ゴミや糞などだけではなく、目に見えない細菌などもたくさん隠れています。
汚れが気になって半端に掃除すると、それらを舞い上げてしまうことになってしまうかもしれません。
細かな汚れをすべて回収するのは至難の業ですから、手を出さない方が無難です。
掃除は底砂材の表面のゴミを回収する程度にして、定期的にリセットするのがおすすめですよ。
レッドビーシュリンプの飼育でよく使われるソイルには、じつは使用期限あるのをご存知ですか?
ソイルには有機物質を吸着してくれる機能がありますが、無限に吸着出来るわけでは無いのです。
限界がくれば、それ以上は機能を果たせなくなります。
機能を果たせなくなったソイルでは水質を管理できなくなりますから、交換が必要になります。
半端な掃除を行なうよりも、ソイルの使用期限毎に水槽を立ち上げ直すのがおすすめです。
レッドビーシュリンプが好むPHと硬度
レッドビーシュリンプの飼育は、水質に敏感なので「水換え」に重点をおくことが多いですよね。
しかし、どんな水を好むのかご存知ですか?
漠然と「きれいな水」と思われている方が多いのでは無いでしょうか。
レッドビーシュリンプが好むのは、適度にカルシウムやミネラルを含んでいるpH5.5~6.0くらいの弱酸性の水です。
レッドビーシュリンプはエビなので脱皮しますよね。
脱皮するためには甲殻が必要になります。
甲殻にはカルシウムが必須なので硬水が良いという話も耳にしますが、水道水にもカルシウムやミネラルは含まれています。
水道水で問題なく飼育できているなら、特に気にする必要はありませんが、正常に脱皮できない場合にはカルシウムなどを添加する必要が出来くるでしょう。
PHに関して言うなら、水道水はpH7.0~7.4くらいであることが多いです。
地域によって多少異なりますが、レッドビーシュリンプが好む水よりもややアルカリ性に傾いているといえます。
しかし、生物を飼育している水槽の水はどんどん酸性に傾くので、水道水で問題ないでしょう。
ただし、アルカリ性に傾くのはアンモニアの毒性を強めてしまうので注意が必要です。
ソイルの中にはアルカリ性に傾ける機能を備えるタイプがありますが、控える方が無難です。
レッドビーシュリンプは水換え頻度が熱帯魚よりも多いので手間を感じることも多いかもしれません。
しかし、紅白のめでたい身体でチョコチョコと泳ぐ姿はとても愛らしいですよ。
水質が悪くなって弱ってしまえば、そんな姿も見られなくなってしまいます。
水質管理を行って、出来るだけ長くレッドビーシュリンプを楽しんでくださいね。