水槽の外部フィルターの水流は強すぎる?水流の役割と注意点
2019/03/25
水槽に外部フィルターを付けるか、その他のフィルターにするか、これから熱帯魚を飼育する方にとっては迷うところではありませんか。
そこで外部フィルターのメリット、特に水流についてご紹介をします。
水槽の中で水流を作り出すことは必要なことですが、強すぎると熱帯魚のストレスを生みかねません。また水流が弱いことも問題点となります。
水流の役割を理解して、熱帯魚が住みやすい環境を整えてあげてくださいね。
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水槽につける外部フィルターは水流が強い!外部フィルターのメリットについて
これから熱帯魚を飼育したい、水草を育てたいとアクアリウムに挑戦しようとする方にとっての悩みどころといえば、水槽に設置する「フィルター」ではないでしょうか。
フィルターは水質管理には欠かせません。
濾過によって水質を上手に管理することは、アクアリウムにとってもっとも重要なポイントとなります。
濾過装置の中でも「外部フィルター」を選択肢の一つに選んだということは、濾過性能を重要視しているということですよね。
外部フィルターの一番のメリットは、濾過性能が高いこと
大きな本体に、たくさんの濾過材を入れられるので、必然的に濾過能力は高くなります。
また、リング濾過材などもたくさん入れる事ができ、その分濾過バクテリアを強化することも出来ますから、より濾過能力も強化されます。
他にも動作音が静かだったり、水流や向きなども調整できます。
また、水草を育てたい人には他の上部フィルターなどと違い酸素を取り込みにくいというメリットもあります。
水槽の外部フィルターの水流が向いているアクアリウム
水槽に設置する濾過装置を外部フィルターにするなら、高い濾過能力を持っているので水を汚しやすい熱帯魚でも安心です。
特に大きな魚や一部の金魚などにとっては、ベストな濾過装置だと言えるでしょう。
ただし、糞には注意が必要です。
濾過能力がどんなに高くても、糞によってフィルターの目詰まりをおこすと、濾過能力の低下は回避出来ません。
高い濾過能力を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要になります。
外部フィルターの水流が向いているアクアリウムは、水草水槽
外部フィルターの場合には、ホースを使って飼育水を汲み上げ、濾過してまたホースを使って水槽に飼育水を戻します。
そのため飼育水が空気に触れる事が少ないので、酸素を取り込みにくいシステムと言えるでしょう。
水草をメインとして育てる場合には、光合成に必要な二酸化炭素を添加する事が多いですが、外部フィルターの場合には効果的に添加することが可能になります。
水槽の外部フィルターの水流が苦手な生体もいます
ここまでは外部フィルターのメリットについてご紹介してきましたが、すべてのアクアリウムに向いているわけではありません。
先程もご紹介したように、外部フィルターで濾過された飼育水は、ホースを使って水槽に戻ってきます。
そのため、吐水による水流が発生します。
熱帯魚の中には水流が得意ではない種類がいます
ランチュウや蝶尾、ベタなど弱い水流を好む熱帯魚は多いです池や沼などに自生する熱帯魚は、弱い水流を好む傾向があります。
こういった熱帯魚を強い水流の中で飼育すると、ストレスが原因で体調を崩したり、病気になってしまうこともあります。
弱い水流を好む熱帯魚を飼育する場合には、吐水の方向を調整したり、ジエットパイプなどを取り付けたりと、出来るだけ水流がおきない工夫が必要になります。
水槽に外部フィルターを付けて水流が強くなり過ぎた場合の問題点
水槽の外部フィルターの水流はある程度の調節が可能です。
しかし、水流を弱めすぎると濾過能力は落ちてしまいますし、強すぎると熱帯魚や水草にとってストレスとなってしまうことがあります。
特に水流の強すぎはデメリットが多いように思います。
熱帯魚などの生体にストレスを与えることはもちろんですが、綺麗に植え付けた水草も水流が強すぎると流されてしまします。
強い水流は「黒ひげ」と呼ばれるとても厄介な苔が発生しやすくなるというデメリットもあります
強い水流でもっとも注意しなくては行けないのは、水槽内のアクセサリー類です。
強い水流によってそれらも動いてしまう可能性があるのです。
動くだけならまだしも、アクセサリー類がガラス面に衝突して割れてしまうことも考えられます。
マンションなどの場合には、水槽の破損に気づかず階下へ水が漏れてしまうかもしれません。
そうなったら損害賠償を支払うことになるでしょう。
普段から水流の強さを確認することは、飼育する生体にとっても、事故を防止するためにもとても重要です。
水槽内にある程度の水流が必要な理由
水槽に外部フィルターを設置するときに注意しなくてはいけないのが「水流」です。
強い水流によって引き起こされるデメリットをご紹介しました。
しかし、だからと言って弱くしておけば良いというわけでもありません。
水流が弱すぎると濾過能力が低下して、苔が発生したり熱帯魚が病気になったりするかもしれません。
また、飼育水が臭うときにも要注意です。
水流は「適度」であることが求められる
外部フィルターの場合には、排水された水は排水口に向かい合うガラス面に向かって水流が起こります。
この水流があたるガラス面付近の水草が大きく揺れるようだと、それは強すぎですから少し弱めてみましょう。
水草が揺れるか揺れないかという程度がベストな水流です。
水草がない場合には、そこに小粒の餌を置いて判断するのも良いでしょう。
一気に流されてしまうなら、やはり強すぎです。
外部フィルターの濾過能力は高いので、水流さえ上手に調節を行えば、熱帯魚の飼育でも活躍してくれます。