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相撲の土俵で塩がまかれる理由と意味。塩に関するその他の事

      2019/03/07

相撲の土俵で塩がまかれる理由と意味。塩に関するその他の事

テレビ中継などで相撲を見ていると、力士が土俵に塩をまくのをよくみかけると思います。

単純に「なぜ塩をまいているの?」「どんな理由や意味があるの?」と思ってしまいますね。

そこで今回は相撲の土俵でまかれる塩の秘密を探ってみましょう。

塩をまく理由や、どんな塩が使われているのか、使う量や決まりはあるのかといったことを紹介します。

また力士全員が塩をまいているわけではないようです。塩がまける力士とは?

塩をまいたら仕切りをしますが何回も行ったり、取り組みによって回数が違うのはなぜでしょう?
他に力士の力水についても紹介します。

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相撲で土俵に塩をまく理由とまく事が出来る力士

開戦前に飛び散る塩。
あの塩にはちゃんと意味があります。

土俵に撒かれている塩は「土俵の邪気を払い、安全を祈る」ものです。

相撲で使われているあの塩には「清めの塩」「力塩」などの呼び名があり、この塩は力士が取組中に万が一擦り傷を負った場合の消毒になるという意味も込められて撒かれています。

さらにこの塩、誰でも撒くことができるわけではありません。
清めの塩をまくことができるのは「十両」まで上り詰めた力士からです。

十両の前には幕下や三段目、序二段、序ノ口と階級があります。
この段階を越えてきた十両から上の階級でなければ塩を撒くことはできないのです。

開戦前に塩を撒けることは力士にとっては誇れることでもあるのですね。

相撲の土俵にまく塩はどんな塩?使われる量について

土俵に撒かれている塩は岩塩です。
岩塩は荒塩で、食塩のように精製される前のものが使われています。

年三回開催されている東京場所では昭和62年より家庭でも親しまれている伯方の塩が使われているそうです。
地方場所などになると瀬戸のほん塩など、地方巡業などではご当地の塩が使われていて、1日に45キロほどが土俵に撒かれているのだとか。

初日から千秋楽までを通算すると650キロ以上が使われていることになりますね。
15日間ほどの間でそれだけの量を使っていると思うとなかなか塩は重要とされているとわかります。

このお塩は呼出しさんが準備しています。
土俵の横、東西に竹製の塩籠が置いてあり、補充も呼出しさんのお仕事です。

土俵に一度に撒く塩の量に決まりはなく、派手に撒く力士の後は呼出しさんが塩の補充で忙しくなります。

塩を撒く量は人によって違うため、多く撒く力士が土俵に上がるときはそのパフォーマンスに会場が沸くことも。

土俵にまく塩に込められた力士の思いとは

国技であり神事が発祥と言われている相撲をとることを志している力士は、十両まで昇級しなければ塩を撒くことは許されません。

そんな力士たちだからこそ、戦う前に土俵に撒く塩にはひときわ思い入れが強いようです。

力士たちは戦う前のその塩をいろいろな使い方で身を清めるために使っています。
時間制限いっぱいで塩を取りに戻るようなシーンでは、力士たちは肘やひざなどに塩を振りかけることがあります。

これは特定の力士だけが行っているわけではなく、多くの力士がそうしています。
このようなことをしている力士は以前大きなけがをしたことがある力士が多いです。
また怪我をしないようにという思いを込めてのことでしょう。

体中に振りかけ、塩だらけになって立ち合いに臨むような姿も見られます。
なかには気を引き締めるためなのか口に運ぶものもいます。

逆に塩で土俵が滑るようになるのを嫌う力士も居ます。
力士によってまき方にも個性がありそれを観察するだけでも相撲を楽しめると思います。

相撲の仕切りの回数や回数が変わるワケ

相撲には仕切り回数に決まりがあります。
制限時間は幕下以下が2分、十両が3分、幕内が4分。

幕下は仕切りを1回行うと制限時間いっぱいとなるため、2回目の仕切りで立ち合いとなります。

十両以上は土俵上の所作が増える為、立ち合いまで何度か仕切りを挟むことがあり「増えた?」と感じることが多くなっていくでしょう。

実際増えていますし。

ではなぜこんな仕組みになっているのかというとそれは制限時間に違いを付け、実際の取り組み時間も考慮したうえで適切な制限時間をとっているためです。

階級によりこうした制限もあるため、力士は皆上の階級を目指して頑張っているのかもしれませんね。

相撲の土俵でみる力水とは何でしょう

相撲の土俵で力水というものを目にしたことのある方もいらっしゃると思います。
見たことはあってもこれは何だろう?という方も多いのではないかと思いますが、これは塩と同じような立ち位置にあります。

力水は塩と同じく清めの意味を持っていて、神聖な土俵に上がる前に口をすすいで身を清めるために使われています。

「清めの水」「化粧水」などとも呼ばれておりこれは死力という覚悟の現れを意味する水盃でもあるのです。

この力水を付ける人は決まった役職があり、水つけ人と呼ばれています。

この力水は通常、勝った力士がつけます。
勝った力士がいなかったり、付け人がいないなどの場合もあるため、そういう時は呼出しがつけます。

優勝決定戦では力水は出番がありません。

さらにこの力水は原則として十両以上の力士でなければつけてもらえません。
塩と同じですね。

塩や力水に階級が関係してくるのは時間にゆとりがあるためでもあります。
ゆとりある形で戦いに挑むには強くなるしかないのかもしれませんね。

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